氏家うどん物語

氏家うどん
美味しさの違いは
黒のキセキから...

2016年全国初!地域団体商標登録

さくら市氏家地区は小麦の生産量が多く、地場産の小麦粉を使ったうどんを特産として売り出し、地域の活性化ができないかと、氏家商工会が中心となって普及活動を続けてきた。

2016年1月に「地域の名称」と「商品名」の組み合わせからなる「地域ブランド」として全国で初めて商標登録され、翌年にはさくら市がさくら市の美味しいものや、
特産物をもっと知ってもらいたいという思いから誕生した「さくらブランド」の第1号に認証された。

氏家うどんの定義は、その麵にさくら市氏家地区産の小麦粉を50%以上使用することで、食べ方の決まりは特になく、取り扱いを許可された飲食店がそれぞれに粉から手打ちしたり、つけ汁を工夫したりと、その腕とその味を競っている。

小麦の生産者

氏家うどん物語 黒のキセキ 

《第1話》 輝石 

〜この土地の匠の手から〜

「氏家うどん」その名の由来である栃木県さくら市氏家地区は、昔から麦の栽培が盛んなところで、うどん用の小麦粉も熱心に生産され、家庭でも普段にうどんを打って食していたそうです。

氏家地区は小麦ばかりではなく、大麦や高品質のお米が実る豊かな環境でもあります。

食物繊維が豊富でダイエット効果も高いブランド大麦「もち絹香」の生産や日本酒ブームの騎手、獺祭(山口県)用の酒米「山田錦」の栽培、今や全国に名の知れたさくら市の酒蔵、(株)せんきんの酒米もこの大地、この土地の農家さんから供給されています。

挑戦意欲にあふれる農家を束ねるリーダーの土屋さんにお話を伺うと、氏家地区での農業への思いや新規参入者への支援策など、話が多岐にわたり止まりませんでした。

「氏家うどん」の原料「イワイノダイチ」はまさに輝く原石のごとくこの肥沃な氏家の大地で、熱い志を持った匠の皆様の手から元気に生み出される「輝石」なのです。

製麺工房

氏家うどん物語 黒のキセキ 

《第2話》 奇跡 

〜麺は麵屋から〜

今やうどんは白色が当り前の様ですが、「昔おばあちゃんがこしらえてくれたような懐かしいうどんを作りたい」を理想に「氏家うどん」を一から築いてこられたのが、この地で70年以上歴史を刻む製麺工房、(株)フニュウフーズ(栃木県さくら市氏家)さんです。

「氏家うどん」その定義はさくら市氏家地区産の小麦粉を50%以上使用し製麺することですが、実はこの50%に「氏家うどん」が「氏家うどん」であるための答えがあります。

通常うどんの小麦粉は、ふすま(小麦の皮)を取り除くなど多くの工程を経て白い粉になりますが、工房にあったのは昔ならではの製粉機、生産者から直接買い付けた小麦「イワイノダイチ」を殻ごと製粉、全粒粉にすることからドラマは始まります。

粉はやや黒くざらつき感があるものの、ミネラルやタンパク質、食物繊維など小麦の豊富な栄養素を残すことになりました。

でもこの粉だけでは理想の麺を作り出すことはできません。

製粉度合いや他の小麦粉との配合などの試行錯誤の末、素朴で懐かしさのある黒みがかった麺の色と香り、そして独特のコシと噛み応えなど、個性的な「氏家うどん」が誕生しました。

麺職人が、長年この土地の麦に触れ古い機械を大切に地道に研究を重ねてこられたが故にたどり着いた答え、それが「氏家産イワイノダイチ50:厳選国産小麦粉50」の黄金比です。

そうこれは、工房の一台の製粉機から始まった「奇跡」の賜物で、特に「黒色の麺」はプロの手からしか作ることのできない「麺は麵屋」の「奇跡」のうどんなのです。

百次郎

氏家うどん物語 黒のキセキ 

《第3話》 軌跡

〜氏家うどんを全国へ〜

百次郎(栃木県宇都宮市)を経営する有限会社モーブ企画の創業の地は栃木県さくら市で、氏家町と喜連川町が合併してさくら市が誕生した2005年にJR氏家駅前の大谷石蔵、℮プラザ参番館(創業者を支援するための市の施設)に「創作料理くらしっく」を開店したことから始まります。

以来さくら市をホームタウンとして飲食店を展開、地域の行事への積極的な参加や、独自のイベントを駅前で開催するなど街の賑わいづくりに貢献してきました。   

「氏家うどん」が商標登録された2016年の前から、歴代の料理人の皆さんとこの個性的な麵を使った独創的なメニューを生み出してきました。もちろん地域のお祭りなどでは必ず提供しその普及に一役買ってきました。

縁あって、2020年4月に百次郎を出店することになり、お店の看板商品を「氏家うどん」とし、現在ショルダーネームに「氏家うどん食堂」を掲げ、さくら市から一歩前に、この栃木県の中央、宇都宮から、熱烈に「氏家うどん」を発信しています。

そう、私たちを育ててくれたさくら市の美味しい「氏家うどん」を伝えることは、私たちのこれまでの「軌跡」であり“氏家うどんを全国へ”はこれからの「軌跡」でもあるのです。

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